手っ取り早く痩せたいデブにとって大人気。
それが

ご飯抜き

私も数え切れないぐらい繰り返してきました。

あれっておもしろいぐらいスルッと体重が落ちるんですよね。快感ですよね。

ほかにはとにかく油抜いちゃうのもよくあるダイエット法でしょうか。
もう無意識に天ぷらの衣はずす人とかね。

でもこの論文を読めば、2度とそんなダイエットする気が失せます。

さすがデブ大国アメリカ。
科学的データが根拠としてあるとさすがに疑いの余地がありません。

心して読んで下さい。

低脂肪ダイエット

低GIダイエット

超低炭水化物ダイエット

3種類の食事制限のうち、長期にわたって体重減少を維持するのに
どれが有効かを比較検討したものである。

期間は

2006年6月16日から2010年6月21日

 

BMI値が27以上の体重過多あるいは肥満の成人(18歳から40歳)を対象

 

参加者は、まず最初に”ならし期間”の食事で10~15%体重減少が見られた後

同じカロリーに揃えた次の3種類のダイエット食を各4週間ずつ摂り続けた。

 

摂る順序は6通りになり、総合的に分析してそれぞれのダイエットの効果を調べた。

 

A: 低脂肪ダイエット食
エネルギー源として60%が炭水化物、20%が脂質、20%がタンパク質。
血糖負荷は高い。

B: 低GIダイエット食
エネルギー源の40%が炭水化物、40%が脂質、20%がタンパク質。
血糖負荷は中程度。

C: 超低炭水化物ダイエット食
アトキンスダイエットをモデルにして
エネルギー源の10%が炭水化物、60%が脂質、30%がタンパク質。
血糖負荷は低い。

これら三つのダイエットの評価項目は次のとおり。

1) 基礎代謝、総エネルギー消費量

2) ホルモン値

(レプチン、尿中コルチゾール排泄量など)

3) メタボリックシンドロームの要素

(コレステロール、中性脂肪、インスリン感受性、CRP、血圧など)

 

結果は以下のとおり。

1)ダイエット食を摂取している期間中のエネルギー消費量は
3種類でそれぞれ異なった。

 

●基礎代謝量は、減量前と比べて

低脂肪ダイエットで1日平均-205kcalと最も大きく低下

低GIダイエットは1日平均-166kcalと中程度の低下

超低炭水化物ダイエットは1日平均-138kcalと低下の度合いは緩やか。

 

●総エネルギー消費量も、同様のパターンで低下。

低脂肪ダイエット:1日平均-423kcal

低GIダイエット:1日平均-297kcal

超低炭水化物ダイエット:1日平均-97kcal

⇒つまり

低脂肪食は減量維持期間のエネルギー消費量が最も低下し

もっともリバウンドを起こしやすいことになる。

 

2)
●肥満者で低くなるレプチン感受性は

低脂肪ダイエット<低GIダイエット<超低炭水化物ダイエット

の順となった。

●インスリン感受性は低脂肪食が一番低く
血圧の変化は3つのダイエットで違いはなかった。

 

3)
●俗に善玉コレステロールと呼ばれる血清HDLコレステロールの値は

低脂肪ダイエットで平均40mg/dL

低GIダイエットで45mg/dL

超低炭水化物ダイエットで48mg/dL

●中性脂肪は

低脂肪ダイエットで107mg/dL

低GIダイエットで87mg/dL

超低炭水化物ダイエットで66mg/dL

⇒超低炭水化物ダイエットが
中性脂肪を最も低く抑えられる上に
HDLコレステロール値が高くなる。

よってメタボリックシンドロームの予防になると思われる。

今回の研究は、「代謝」という概念から食事のカロリーを捉えなおすことを唱えている。

 

減量後にその体重維持しようとした時

同カロリーの食事でも、超低炭水化物ダイエット食は低脂肪ダイエット食と比べて
基礎代謝が1日平均67kcalも高く維持でき

ダイエットに総エネルギー消費量は1日約300kcalも違った結果となった。

 

この違いは、減量後に長期間、体重を維持するにあたって大きく影響すると思われる。

 

ただし、注意すべき点は

超低炭水化物ダイエットではメタボリックシンドロームのほとんどの要素が改善されたものの
著者らは体への悪影響も2つ報告している。

●ストレス評価ホルモンである
「尿中コルチゾール」の24時間排泄量が
  超低炭水化物ダイエットで最も高くなった

コルチゾールのレベルが上がると
肥満、インスリン抵抗性や心血管系疾患を引き起こすことが、過去の調査で知られている。

スウェーデンで行われた女性対象の調査でも

「低炭水化物ダイエットを長期間続けると
 心血管疾患のリスクが増加する」

という結果が出ている

●体に炎症や傷がある場合に血清中に増えるタンパク質「CRP」(C-反応性タンパク質)の値が
超低炭水化物ダイエットで高い傾向にあった

以上より

超低炭水化物ダイエットは、エネルギー消費やメタボリック症候群に対しては
最も良い影響を与えたが、

心血管疾患の合併や慢性の炎症を増加するリスクがある

 

一方、低脂肪ダイエットは

エネルギー消費と血清レプチンを変化させるのでリバウンドしやすい。

メタボリック症候群への悪い影響もあった。

 

低GIダイエットは比較的マイルドではあるものの、超低炭水化物ダイエットと似ている

 

Effects of dietary composition on energy expenditure during weight-loss maintenance

Ebbeling CB, Swain JF, Feldman HA, Wong WW, Hachey DL, Garcia-Lago E, Ludwig DS.

JAMA. 2012 Jun  より

どうでしょうか。要は

超低炭水化物はメタボには一定の効果があるが
心血管疾患の合併や慢性の炎症を増加するリスクがある

低脂肪ダイエットはメタボに悪い影響があるうえにリバウンドしやすい

ということでした。

「糖質制限」「おやじダイエット部の奇跡」の桐山秀樹氏が急死したのも
心不全が原因でした。
やはり極端な炭水化物制限が心血管疾患のリスクを
大きくしたのではないかと密かに囁かれています。
糖尿病でもない人の糖質制限は危ないですよ、マジで。何事もほどほどにね。

というわけで結論としては

ダイエットの成功のカギは、食事の”バランス”が重要ってこと。
それだけでなく、やっぱり活動を増やしてカロリーを消費することも大事だってこと。

当たり前のことを当たり前にがやっぱり最善策だということです。