世の中には忙しい、忙しいという人間が一番怠けているということがよくあります。

忙しすぎて自分の体型に注意を払うことを忘れているらしいのです。
こういう人たちがいつまでも忙しい状態を続けるのは

自分が真正面から立ち向かわなくてはならない問題=減量を避けるためです。

そのことを彼女たちにわざわざ指摘する必要はありません。
なぜなら心の奥では自分でもわかってるからです。

嘘だと思うなら彼女たちに面と向かって言ってやればいいんです。
彼女たちは

そんなことない!

と赤くなって怒り出したり不機嫌になるに違いないでしょう。ほら、図星。

彼女たちが忙しい理由は子育てだったり、仕事だったり、雑用だったり
するかもしれません。
また、テレビを見たり、買い物をしたり、ネットをしたりといったことで忙しい
ということもよくあります。
ですが、口では忙しい、忙しいと言いながら、心の底では自分が何か大切なことを
避けようとしているのだということがわかっているのです。

こういうのが最もよく見かけられる「怠慢」の形です。
つまり忙しい状態を続けることで怠け続けるというわけです。

ではこの怠慢を解消するにはどうしたらいいのでしょうか?

その答えはちょっとした「欲張りな心」にあります。

私たち世代は欲張ったり、ないものねだりをすることはよくないことだと
しつけられて育ってきた人が多いでしょう。私の両親も

よそはよそ。うちはうち。
多くを欲張るのはやめなさい。
身の丈に合った暮らしで満足しなさい。

というようなことをしょっちゅう言っていました。
こういう躾、教育によって私たちに植えつけられるのは

罪の意識

です。

もっといいものが欲しい
もっといい家に住みたい
もっと楽しいことがしたい

といった誰もが持っている欲望を持つことが「悪いことだ」という
間違った認識を植え付けられてしまうのです。

忙しくてデブになってしまったと思っている人の中には
自分の欲張りな心に対して罪の意識を感じている人が大勢います。
子どもの頃からそう感じるように条件づけられてきたことがその原因です。

「太らないためには食事のバランスを考えて料理しないと」

でもそこで怠け心が出てきて

「でも私は今日は疲れてしまった。今日は仕事が大変だったから・・・。」

結局、手料理をする気が起きず、栄養価が低くてカロリーは高い加工食品で
テキトーに食事を済ませたりするわけです。

痩せてきれいになったら生活はどう変わるだろう?
みんなの私を見る目はどうなるだろう?
今よりおしゃれでスタイルもよくなったら毎日どんな気分だろう?

大事なのはほんの少し欲張りになることです。
何か今よりよいことを求める気持ちがなければ、決して進歩もありません。

本来はこうあるべきなのに、つまり

私はこんなに太るはずないのに

と思っても太っている自分、問題を避けようとしている自分に気づいたときはいつも

「痩せたらどんないいことがあるだろう?」

と自問することです。
そして少し欲張りになればいい。
それこそが怠惰につける最良の薬です。

怠けていることは喜びかもしれないが重苦しい状態である。
幸せになるために何かをしていなくてはならない。

ガンジー

努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る

井上靖