おもしろくてサクサク一気読みでした。
脳科学ってほんとにおもしろくて実践に役立ちますよね。
ダイエットにも努力は不要なのは間違いないです。努力を努力と思わないレベルで
行動できないとダメになるんですよね。ほんと楽しくないと続かないは真実。

頑張っても頑張っても痩せないって悩んでる方は一読の価値ありですよ。
こういうちょっとした教養があるかないかで人生への取り組み方って変わると思うんですよねえ。

真の努力というのは本来、成果を出すために必要な

1.目的を設定する
2.戦略を立てる
3.実行する

という3段階のプロセスを踏むことです。

どんなに世の中がダイエット本であふれかえっても太った人は減りません。
これは1週間や2週間、運動したり、食べなかったりするだけで、
なんとなくやった気になってしまうから。

でもそれは努力と言えるでしょうか?

本人は努力していると思っているのです。
こうした戦略のない「無意味な努力」を讃える風潮があるのも
良くないことです。自己満足しているから気持ちいいとは思いますが、
これでは真の努力とはいえません。

婚活では年収は社会的地位が高く、あわよくばイケメンで浮気もしないという
ありえないような人と結婚するという目的が設定されがちです。(1)
もう40近くなって、あるいは40を超えるまで独身でがんばってきたのに
結婚相手が普通の男だなんて納得できない、という自負心の表れかもしれません。
(※N注:個人的には「普通の男」とさえ難しいと思う。相手の男も「普通の(若い)女性」を望んでるから)

しかし、そのために「自分を磨くことが大切」だと勘違いをしている人がみなさんの周りにも
いることでしょう。これは間違った努力です。満足感が非常に大きいために努力だと勘違い
してしまうのですが、その思い違いが諸悪の根源です。

2の「戦略を立てる」がまったくできていません。そこを安易に考え、3だけを一生懸命
やってしまっている状態です。
将来的に専業主婦になるという目的のために、高学歴・高収入な男性との出会いを目指して起業したり
東大に入学したりという人もいますが、無駄が多い選択です。
確かに、高学歴・高収入な男性との出会いを増やすには良い方法でしょう。
でも「専業主婦の奥さんが欲しい」という男性であれば、専業主婦にふさわしい女性を
最初から探します。結婚して専業主婦になることが目的なのに、学歴をつけたり起業したりと
回り道をしたら、年齢的にも損をしてしまい、ますます望む条件での結婚の可能性は低くなってしまいます。
受験勉強も何もかも無駄に終わります。
目的に合った適切な戦略を立てられていない時点で負けなのです。
残念ですが報われる可能性はゼロでしょう。

本当にすべきことはもっと若いうちに、そういう男の人たちが条件として好むような
短大などへ行き、友人なり親なりを介して適切な人を紹介してもらって、
さっさと結婚することだったわけです。
婚活に邁進する女性と比べてなにも努力していないように見えるかもしれませんが
本人の目的と戦略が合致している非常に効果的な努力です。

いい人と結婚するために整形をするのも努力。自分のお家柄が良くないなら
それなりのお家の養女にしてもらうのも努力です。

私が婚活の例を出したのは、婚活に時間と労力を注ぎ込む女性たちを身の程知らずと
言いたいわけではなく、目的と戦略が乖離しているということを指摘したいのです。
つまり勝負は15年ぐらい前についてしまっている。結婚のための女磨きという無駄な努力を
38とか39とかになってやるのは、本当に残念としか言いようがありません。
(以下略)

さすが理系だけにドライ(笑)
私よりよっぽど辛辣です。ここまで正論だと何も言えないですね。
ちなみに著者の中野さんは40代独身です。

ダイエットをして、「今日はほとんど食べなくてよかった」とか
「体にいいものを食べた」と認知している人は、倫理的に悪いことをする傾向が高い
という研究があるのです。

これはヒトの我慢できる量が決まっている、ということを示す実験によるものです。
つまり、我慢の限界を超えると、我慢しなければならないことでも我慢できずに
ハメを外してしまうのです。
「自分はこれだけ正しいことをしたんだから、許される」という言い訳を、
なんと無意識のうちに脳がやってしまっているのです。



これはあるあるじゃないでしょうか。
3食きっちりダイエット仕様の食事をやると、ストレスがかかったときや
ふとした瞬間に

これぐらい食べてもいいだろう


という気持ちになる。で、スナック菓子一袋食べたりする。
食事が素晴らしいものだからこれぐらいはOKって感じで
行動が逸脱する。だから食事もがんじがらめにするのはよくないんですよね。

最初は小さくてもいいので何か楽しみがないとダイエットも続きません。
それは脳科学的な側面からも証明されています。
最新の脳科学からの知見を身近な例に置き換えて
分かりやすく教えてくれるありがたい良書でした。