やっぱり直木賞受賞作は読み逃すもんじゃない!と痛感した作品。本屋大賞ダブル受賞で
話題になってますが、実は受賞作をリアルタイムで買って読むことは好きじゃないんです。
あんまり売れてると読みたくなくなる天邪鬼な性格ゆえに(笑)

ですが今回は現代小説を好まない夫が「読んでみようかな」というのでいそいそと買って
夫より先に(笑)読んでしまいました。2日で読了。素晴らしい。
めっちゃおもろいやんけ!!(思わず関西弁)
お恥ずかしながら私の音楽的教養というものは皆無でありまして、どの曲があの曲みたいなことは
一切わかりません。文中に出てくる曲は一曲もわかりませんでした。頭の中で音楽が鳴らない(笑)
有名なピアノ曲が出てくるので聞いたらわかるのもしれませんが、もうすべては想像です。
それでも音楽をここまで文章で表現できるのかというところにもう圧倒されたというか。

恩田さんってあんまり読んだことなくてしかも昔読んだのがファンタジーで自分好みじゃなくて
その後はずーーっと距離を置いていた作家さんでした。辻村深月さんが恩田さんのような作家に
なりたいって言ってるのを聞いても

え・・?あなたは恩田さんよりおもしろいじゃない・・・

って思ったぐらい。それぐらい私の中では

なんで人気があるんだろう・・・

みたいな評価の作家さんだったんです。それが、ですよ。脱帽です。
音楽ド素人を夢中にさせる音楽小説ってすごくないですか。力量ってこういうのを言うのかって。
前回本屋大賞受賞した


これも最近読んだんですけど、読んだときは

うわあ~これまたじんわりきていいな

って思ったんですが、今回のを読んだ後だとなんというかちょっとパワーの差を
感じてしまいました。まあタイプの違う作家さんなので時間が経って残る作品は
宮下さんのほうかもしれません。

小説家って静と動、陰と陽みたいに分かれると思うんですが
宮下さんは静、恩田さんは動っていう感じですね。特に音楽をモチーフにした
この2作を比べるとそんな印象を受けます。
昔は宮下さんの方が好みだったんですが、最近はわかりやすい動とか陽の方が好みかなあ・・・。
西加奈子さんも動タイプですし。静謐さではナンバー1の小川洋子さんとか最近はめっきり読まなくなりましたね。。
歳を重ねていくと本の好みも変わったりまた戻ったりするんでしょうか。ファッションと同じですね。

蜜蜂と遠雷。彼らの数年後を知りたいと思える作品。どっぷり浸かって幸せな時間でした。
本って紹介するだけで露骨に人に勧めたくない類のものですがこれはお勧めできる。
絶・対・楽しめる作品です。