たまに

私、ブランド物には全然興味ないんで!

みたいな女に出会います。半分すごいなーと思いつつ
半分は「嘘つけ」って思ってます(笑)

ブランドものって単純に「美しい」ものが多いし、素材も触れてるだけで「幸せ」を
感じるし、手に入れた時の満足感が桁違いです。お値段も桁違いだけに。
ほかにもブランドものをもつだけで他人が簡単に「人物像」をつくってくれる。

お金持ってそう
センスいい
流行に敏感

貧乏人に見られないとか、羨望の眼差しで見られるとかそういった効果もある。
だから若い人ほどブランド物の力を借りて自分を大きく見せたがるし
実際どんどん利用しちゃっていいと思う。OKと思ってる人は寄ってくるだろうし
身分不相応と思って軽蔑してる人は寄ってこないので気が合わない人と付き合う手間も減る。

大学のとき、当時はやってたグッチのアクセサリーバッグ?小さい三日月形のバッグが
欲しくてほしくて、そんなの大学生のカジュアルな恰好には似合わないし使う機会も
ないくせに、フォーマルな時に必要になるかもしれないという意味不明の言い訳をして
買った思い出があります。3万ぐらいだったかな。大学生はバイトしてるんでお金はけっこう
あるんですね。でも結局買って一度も使わないまま数年たってリサイクルショップに売りました。

なんだかわかりませんね、あの急に来る熱にうなされて買っちゃう感じ。
本当に根っからブランドものが好きな子っていますが私はそういうわけでもなかったので
それからしばらくは「欲しいとは思うけど買っても使わなかったからなあ」とこの
苦い思い出を教訓にそれからもしばらく距離を置いてたんですよね。

そーそー、大学卒業直前にたまたまローファーとかモカシンの流行があって
「一生もののローファーがもう要る年齢かもしれない」ってまた思い込んで
阪急か高島屋かのトッズに駆け込んで「あなたの足には当店の木型は合いません」的なことを言われて
退散したことがあります。思いっきり足蹴にされました(笑)
パーカーとジーンズにすっぴんみたいな超貧乏大学生ルックで行ったのが間違いだったんでしょうか。
ファッション雑誌に洗脳されてましたね、当時は。今はもう冷静な目で見れるんですけど。

東京に住んでた時も、まわりにたくさんのブランドショップがあるもんだから
物欲は刺激されるし雑誌に載ってたバッグが売ってる!みたいな田舎ではありえなかったことを
目の当たりにしてまた時々むくむくっとブランド熱にうかされることがありました。

東京は驚くほどみんなブランドバッグ持って通勤してます。その数すごいです。
東京育ちの人は普通かもしれませんが上京組からすれば「持ってないと恥ずかしい」気持ちに
させられるほど目にします。まあ単に意識して見てるので目が行くんですが。
実際「中学生のときから持ってたでしょ?」的な変なバッグ持ってる人も山ほどいますからね(笑)

当時買ったのはイブサンローランのYバッグでした。めちゃくちゃ流行りましたね。
その時もどーーーしても欲しくってローンで買ったんですよね。たしか20万ぐらい
したかな。なんか職場復帰して乳児預けて早朝から働きっぱなしで心身ともに疲弊してて
ストレス解消だったんですよね、きっと。でもしばらく会社にもっていったもののすぐ使わなくなりました。
重いんです(笑)単体で重いし、荷物多いのでさらに重い・・・。
耐えられずにすぐ売っちゃいましたね。人気だったので高く売れましたけど、何やってんだ私っていう。。
それに懲りずにしばらくしてジミーチュウのボストンバッグを雑誌で見て買ったんですけどなんか
ふにゃってなる柔らかすぎる皮で型崩れするし、荷物多くて変形するしですぐリサイクル・・・。

ブランドバック買って失敗しかしてないんですけど、それでも時々やってくるんですブランド熱。
セリーヌとかピーカブーとかもちろんバーキンとか。根っから好きじゃないからいつも欲しい!
ってわけじゃないけど時々熱にうなされるんです。
それが私の中の「何か」と連動してるんです。なんだと思います?

それって私の自信のなさなんですよね。自分に自信をなくしてものすごく落ち込んでるときとか
思い通りにならなくて自分の能力のなさにいらついてるときとか、そういうときにやってくるんです。

自分が本当は「誰の役にも立たない口だけの中年女」で「知識ばっかりひけらかして実際は何も
成してないおばさん」で「ネットの世界でだけでいきがって現実では何もできない勘違い女」
そういうことが頭の中を支配して潰れそうになるときに、なんか欲しくなる。お金さえあれば
手に入る「価値」を側において自分の無価値を隠したくなるんです。

自分の内面を磨く努力をして人格が素晴らしい人というのは、身なりにあまり執着しません。
人に不快感を与えなければそれでいいぐらいです。
逆にブランド物で身を固めて、やたらと外見にお金をかける傾向のある人は
だいたい内面を磨く努力をしてません。本もほとんど読まず、知性教養もないみたいな人も多いです。

若い時はいい男をつかまえるためにそれも世渡りの一つの方法ですけど
歳をとるとやっぱり内面が外見に出るというのはどうしてもあります。
知性は顔ににじみ出ます。それに自分らしさも大事なパーツの一つになってきます。

若い時はただブランド物を持つだけでOKだったのが、歳をとるとそれをいかに嫌味たらしくなく
上品に持てるか。それも「人」を見るときは鍵になる。よく見てますよね、ファッション好きな人は
特に。それはもう内面を磨くしかないわけです。センスですね、いわゆる。

個人的には30代まではしっかり経済力なり自立心なり教養なりを身に着けて
外見にこだわってお金をかけるのは40過ぎてからでいいんじゃないでしょうか。
30代ってまだなんとか今までの「貯金」でなんとかなるところがあります。
服の力、メイクの力、美容外科の力を借りなくてもなんとかもともとの素質や
努力でなんとかなるところがあります。安い服でもまだごまかせる。

40過ぎれば肌は暗くなって、やっぱりどこからどう見ても素のままだとみすぼらしさが出る。
そういう時期から素材や発色、仕立てのいい服の力を借りて、肌のあらから目をそらすような
キャッチーな流行のバッグを持って、お洒落な靴履いて・・・ってやればいいんじゃないでしょうか。

若いうちに学んでおいた方がいい事ってたくさんあります。
いまバッグを買ったとしてもそれが自分の人生を変えてくれるわけじゃないし。
でもいま一冊の本に出合ったとして、それが自分の人生を大きく変えることはあるわけですから。
私も人生が変わるときは必ず本や人との出会いや学んできたことからの気づきがありました。
グッチやサンローランのバッグは苦い思い出でしかない。手に入れた時の幸せは一瞬で
今は思い出すこともできません。

「モノ」を自分に投資しても大して返ってくるわけじゃない。
ただ自由に買えないことを思い出させて悔しい思いするだけだったり(笑)
読書や出会いや学びの体験だけはその後の人生を大きく変えたり長期にわたって
自分を支えてくれたりするんですよね。それにもっと20代の時に気づけばよかった
と思います。あーもったいない。20代のみんなの若さが心底羨ましい。