「若林さん、学ぶことの意味はほとんどそれです。」


では、なぜぼくは灰色の街でこれからも生活し続けるのだろうか。
ここを出る勇気がないから?いい歳して言い訳を探しているだけ?

ここで生活をし続ける理由
それは、
白々しさの連続の中で、
競争の関係を超えて、
仕事の関係を超えて、
血を通わせた人たちが、
この街で生活しているからだ。

だから、絶対にここじゃなきゃダメなんだ。
それにこの街は、親父が生まれて死んだ街だから。
そうか、キューバに行ったのではなく、
東京に色を与えに行ったのか。
だけど、この街はまたすぐ灰色になる。
そしたらまた、網膜に色を映しに行かなければぼくは色を失ってしまう。


旅に出る効用もほとんどそれ。人は旅に出て日常に彩りを取り戻す。
旅に出たいなあ・・・。思い立ってすぐ旅立てる人が本当の自由人。